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口座売買をした男の末路

2020年1月。

僕にとっての本当の人生やり直す新たな月となった。

案件の紹介によって被害を受けた人には弁済した。

あと一つ。

僕には重要な事が残されていた。

口座売買による起訴か不起訴かの通達。

2019年12月。

担当の検事から1月に横浜に来てくださいと連絡があった。

その日にお伝えしますと。

罰金はほぼ確定なので、それまでに最低30万円、出来るなら50万円は用意しておいてほしいと。

ここまでの時系列。

 2019年4中旬  神奈川県の警察署から電話がくる 
4月下旬大阪にて事情聴取
8月中旬神奈川県にて事情聴取
12月上旬横浜検察庁へ出頭命令
2020年1月中旬横浜検察庁へ

仕事を有給とって横浜へ。

犯罪をしたのに何かスッキリとした気分だった。

これでようやく終わる。

現金を封筒に入れ、横浜検察庁へ行った。

朝11時だった。

入り口で金属探知機を通り、荷物の検査。

待合室で担当検事を待つ。

そして、個室につれていかれた。

6畳ほどの狭い個室に机が3つほど。

横には若い検事。そして僕の1メートル向かいに担当の検事がいた。

分厚い資料を見ながら検事は確認のための質問をしてきた。

それは、警察の事情聴取と同じものだった。

僕はこの時、あることを意識していた。

「嘘はつかずに、全て正直に本当のことを言う。相手の目を見てハッキリと答えよう。」

一度も目をそらすことなく、検事の目を見ながら全て嘘偽りなく答えた。

一通り終わったあとに検事が言った。

「罰金のお金は持ってきましたか?」

僕は「はい」と答えた。

次の検事からの言葉に耳を疑った。

「悩みました。今の今まで悩んでました。」

「不起訴にします。」

一瞬、何を言ってるのか理解できなかった。

続けて検事は言う。

「あなたはまだ若いし、やり直して欲しいと思っている。罰金のお金も用意してくれた。今回は不起訴にします。用意したお金は持って帰ってください。」

僕はずっと検事の目を見ていたが、涙が自然とこぼれてきた。

ダメだと思いつつも、涙が止まらなかった。

「だからと言って、罪を犯した事実は変わらない。あなたの行動はこれからもこちらは注視していく。また同じ過ちを犯したら次は無いと思っておいてください。以上です。頑張ってください。」

僕は「はい」としか言えなかった。

涙を我慢することで精一杯で、まともに喋れない。

最後に「ありがとうございました」と言い、部屋を出た。

終わった。

平日だからか、外に出ても人はまばら。

検察庁の近くに横浜スタジアムがあった。

僕はそこに立ち、しばらくボーっとしていた。

自分が思っていたこととは、全く違う結末。

嬉しいという感情はなく、ただただ感謝と裏切るわけにはいかないという使命感にかられた。

闇金に手を出し、口座売買を行った僕。

借金まみれになり、自己破産。さらに借金。

そしてたった数万円をほしいがために犯した罪。

断っておくが、口座売買をしても1回は許されるというわけではない。

罰金は30万円〜50万円が相場と言われた。問答無用で一括で払ってくれとも言われた。

起訴か不起訴かは担当検事の裁量もあるだろう。

なぜ僕は許されたのかは分からない。

でも、二度とこんなことはしてはいけないと心に誓っている。

絶対にやってはいけません。

今でも思う。

たかが数万円のために罪を犯さなくても、今の世の中は1日短期のバイトでも数万円は簡単に稼げる。

楽して金儲けなんてしようというのが間違いだと。

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