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何も言えない。謝るしかない。

実家の両親にはバレたくなかった。

ただでさえ、100万円以上も両親に借りていたのだ。

犯罪に手を染めた。

お金が無くて犯罪に手を染めた。

それもパチンコで。

そんなこと言えない。

彼女にも知られたくない。

ワガママだよな。

しかし、警察の言葉は絶対。

どんな言い訳も許されない。

彼女に電話をかけた。

仕事中なので、なかなか出ないが5分ほどコールし続けて電話に出た。

「今から警察に代わるから、話を聞いてほしい。」

僕はそう言って、警察にスマホを渡した。

警察から現状を伝えられ、すぐに彼女の職場へ行き、身元引受人の書類にサインをもらいに行った。

怒りに満ちた表情の彼女。

アホ、バカ、有り得ない、信じられない。

おそらくそのようなことを言われたと思う。

憔悴しきっていた僕は彼女の声も刑事の声も何も頭に入らず、ただ謝るだけ。

最後に住んでる家の玄関先まで行き、写真を撮って終わった。

刑事さんと会ってから5時間ほどで終わった。

18時ぐらいだったが、家に入って僕は眠りについた。

頭の中で様々なことがグルグルと駆け回り、もう何をしていいか、何も分からない。

だから寝た。

夜20時ぐらいだろうか。

仕事が終わり彼女に叩き起こされた。

「これからどうするつもりなん!?」

強い口調で問いただす彼女。

下をうつむいたまま、別れること、1人で生きていくこと、そしてひたすらに謝る。これを繰り返した。

この日は人生で最悪の日。

今まで生きてきた中でダントツで最悪の日だった。

それは必然的に「死」というものを明確に意識する。

僕の人生はここで終わりだなと。

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